陸羽の茶を感じる vol.1

  • 2014.01.22 Wednesday
  • 20:18


中国唐代の陸羽(りくう)は茶のバイブルとされる『茶経』を記した人です。

日本茶インストラクターの勉強では歴史の一コマとして学び、
小川後楽氏の講座では漢詩の全訳で、茶の製造方から茶の淹れ方などを解説いただきましたが、
いづれも私にとっては、机上と想像の世界、遥か遠い悠久のお茶でした。



しかしこの度、奈良の中谷美風先生にご縁を頂き、
ご自身が、『茶経』の解読に基づき、茶の栽培、製造され復元された“陸羽の茶”をいただく機会を頂戴しました。

中谷先生は、煎茶道美風流のお家元であり水墨画の御指導もされるまさに文人煎茶家として多方面にご活躍です。

さて、今回の特別なお茶は、正確には「餅茶」と呼ばれる固形茶で、
原葉は茶摘みの目安とされる一針○葉の針(芽)先だけを摘んだもの。
山間地の尾根部の圃場を三年間有機栽培で育てた自然仕立ての茶樹とのこと。

つまり、農薬や肥料を与えない自然そのものの茶樹から芽のみを晴天の朝に摘んだもの。
これだけでも考えられないくらい贅沢なものですが、これは飽くまで1200年前の“陸羽のバイブル”に基づくもの。

製茶法は摘んだ葉をセイロで蒸し、臼で搗(つ)いて、台の上で叩き、型にはめ、
乾いてくるとひっくり返し、繰り返しながら天日干しします。

平たく丸い小さい餅状になったものに錐で穴をあけ、ひっつかないように竹串で差し、棚で乾燥させる・・・とかなり綿密に書かれたものを忠実に復元されたものでした。

いよいよここからが、クライマックスの煮茶(煎茶)式のお茶のいれ方の実演です。もちろんここで使う道具も特別に誂えられた茶器の数々。



まずは、餅茶を炭火で炙ります。

次に、少し紙の袋で冷やした後、木製の茶碾(ちゃでん)でゆっくりと挽きます。粉上の茶は羅合(らごう)で篩にかけます。



vol.2へ続く。
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