陸羽の茶を感じる vol.2

  • 2014.01.23 Thursday
  • 09:42


炭火で炙った餅茶からは深みのある芳香が漂い、少し薄くなった餅茶をいよいよ茶碾で挽きます。

サクサク、パリパリと乾いた音と軟かな焼き菓子ようなの感触。
陸羽も同じ気持ちで挽いていたのでしょうか・・・。

そして、羅合(らごう)で篩にかけたお茶をいよいよ煎じます。



鍑(ふく)という誂えの釜と風炉で湯を沸かします。
魚眼の気泡が立ち出した頃に瓢尺で一掬い湯をとります。

続いて微量の塩を入れて、間もなく挽いたお茶を投じます・・・。

淡々と説明するとこうなりますが、現代の淹れ方からするとかなり特殊です。
というかこれが茶の湯や煎茶道の原形であることを思うと感慨深い。

さて、ここからがクライマックスの「華を育てる」場面です。
煮立ち出した茶の湯に先程汲み取った冷まし湯を注ぎます。



すると、大小の泡が沸沸と顔を出し、またたく間に茶の華が咲きました。
先生曰く、三回に一回くらいしか上手く咲かないとのこと。

茶の製造の良し悪しはもちろんのこと、湯温や分量などの加減、
タイミングが大切とのお話でした。

現代の抹茶を代表する点茶式の泡を愉しむ原点がここにある。
そして、茶を煎ずるという煎茶の原点はここにある。



歴史を紐とき、復元するというのは過去の学術的な文献が妨げになったり解明できない文面を想像したり、そして製茶具をつくり、煎茶器をつくり、相当な情熱を注がなければ不可能です。

実際にどんな解説書のなかでも“陸羽のお茶”を体感されたり。実現された例はありません。

しかし、今私の眼の前で、“茶の華”は咲いているのです。



そして、それを実際に注ぎ別けていただいている美風先生と奥様がおられます。
大袈裟な表現かもしれませんが、唐代の陸羽が舞い降りてきたような感動的なひとときです。

さて、その気になるお茶の香味について・・・
続きはvol.3で



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